Claude DesignでAI感の薄い高品質な資料を作成するためのコツ
執筆者
小手川周平 CEO
パワポやスライドの資料をAIに作ってもらうサービスをこれまでもいくつか試してきたが、どうしようもなくAI感が漂ってしまい、とても人前に出せるものではないなと感じていた。
そんな中、最近はClaude Designで作業効率を上げながらも綺麗に整った(AI感の薄い)資料を作るコツを掴めてきたように思う。
1: 反復修正よりも「一発出し」の品質にこだわる
Claude Designで「とりあえず雑に投げて、あとからチャットで直していく」というスタイルで資料作成しようとすると、かなり時間を浪費してしまうことになる。
レスポンスはある程度遅いし、細かいニュアンスを言葉にして正確に伝えるのは難易度も高いので、簡単な資料を作るだけでも相当疲れてくる。
これを避けるには一発目のアウトプットの質(≒ 最初にClaude Designに渡すプロンプトの質)を高める必要があるのだが、最近はFableのような賢いモデルとやりとりしながらプロンプトをブラッシュアップするようにしている。
具体的な流れ
- 資料の草案(箇条書き、議事メモ、既存ドキュメントなど)を用意する
- Fableのような賢いモデルに草案を渡し、「Claude Designに投入するプロンプトを作って」と依頼する。このとき、資料の目的・想定読者・ページ数の目安も伝える
- 生成されたプロンプトを人間がレビューし、修正する(構成の抜け、強調点のずれ、不要なページはここで潰す)
- 完成したプロンプトをClaude Designに投入する
Claude Codeで例えるなら、plan modeでまず計画を出させ、planを精査してから実装させるフローと近い思想だと思う。
2: デザインシステム(テンプレート)を整備する
プロンプト設計と並び重要なのがデザインシステムの整備で、冒頭で挙げた「AI感」(グラデーション背景、均一なカード、絵文字アイコンetc…)は、突き詰めれば何も指定しなかったときのデフォルトの挙動である。逆に言えば、自社のデザインシステムを一度きちんと登録してしまえば、以降の生成物はすべて自社トーンで出てくる。ここは初期投資として必ずやっておきたい。
指定できるもの
Claude Designのデザインシステムでは、おおよそ次の要素を定義できる。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| カラーパレット | プライマリ / セカンダリ / アクセントカラー |
| タイポグラフィ | フォントファミリー、サイズ、ウェイト |
| コンポーネント | ボタン、カード、ナビゲーションなどの再利用パターン |
| レイアウトパターン | 余白、グリッド、ページ構造 |
| 表紙(Cover) | コーポレートロゴの配置を含む表紙フォーマット |
コーポレートロゴとカラー、和文フォント、表紙。最低限この4つを固定するだけで、「Claude Designで作った感」は劇的に減る。
Team planもしくはEnterprise planでClaudeを契約している場合は、テンプレートを組織に公開してデフォルトとして設定できるので、メンバー間のデザイン品質のバラツキも大きく減らせる。
3: 修正手段を使い分ける

一発出しの品質を上げても、微調整ゼロで完成することはまずない。Claude Designには修正手段が3つあり、それぞれ得意分野が異なるので、どの修正をどの手段でやるかを決めておくと仕上げが速くなる。
| 手段 | 向いている修正 |
|---|---|
| ①チャット(プロンプト) | 構成の変更、全体の一括変換など、複数スライドに波及する修正 |
| ②インラインコメント | 対象が明確なコンポーネント単位の修正 |
| ③Edit(キャンバス直接編集) | 文言修正、要素の削除・移動・リサイズなど、自分で直したほうが早い微修正 |
迷ったら、「言葉で説明するより手を動かしたほうが早いならEdit、場所を指させるならコメント、それ以外はチャット」と考えるとだいたい判断できる。
最近はEditを多用しているのだが、Claude DesignはHTML/CSSベースで成果物が出るため、特定要素を削除したり操作したりすると、よしなに周辺の余白を調整してくれるので、Google Slidesやパワポでチマチマ資料をいじっていた時代よりも遥かに楽になったように感じている。
まとめ
- 一発出しの品質にこだわる: 賢いモデルにプロンプトを作らせ、プロンプトの段階でレビューする
- デザインシステムを整備する: ロゴ・カラー・和文フォント・表紙を固定する
- 修正手段を使い分ける: 構成はチャット、コンポーネント単位はコメント、微修正はEdit
この3点を気にしながら運用するだけで、資料作成の質も速度も大きく変わってくる。特に、デザインシステムの整備はアウトプットが大きく変わるので大変おすすめです。